大崎市民病院Osaki Citizen Hospital

文字サイズ
標準
大きめ

病院事業管理者あいさつ

並木 健二

大崎市病院事業管理者兼院長
並木 健二

大崎市民病院ホームページにようこそ
31年続いた「平成」の御代が終わり,新しい「令和」の時代になります。「令和」は日本最古の歌集「万葉集」にある「初春の令月にして,気淑く風邪和らぎ,梅は鏡前の粉を披き,蘭は珮後の香を薫らす」との文言から引用されたもので「人々が美しく心を寄せ合う中で,文化が生まれ育つ」と説明されています。

さて,大崎市は仙台の北50kmほどにある人口約13万の田園都市です。平成29年この地域の農業システムは国際連合食糧農業機関(FAO)より世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。また,平成17年及び同20年にラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録された蕪栗沼(かぶくりぬま)と化女沼(けじょぬま)周辺には多くの水鳥が生息しています。東西80kmにも及ぶ大崎市には豊かな自然があふれています。西の端,鳴子(なるこ)温泉地域は,地域名のとおり日本でも有数の温泉地です。ここには当院の鳴子温泉分院があり,現在,建替え事業の真っ最中です。他に,伊達政宗が青年期を過ごした岩出山(いわでやま)地域と,わらじ村長やデリシャストマトで有名な鹿島台(かしまだい)地域にも分院があります。さらには,蕪栗沼や加護坊山(かごぼうやま)のある田尻(たじり)地域には診療所があり,市役所や道の駅「おおさき」を建設中の古川地域の千手寺(せんじゅうじ)地区にも診療所機能を持つ健康管理センターがあります。そして,大崎市民病院本院は古川地域の穂波(ほなみ)地区にあります。当地で何が有名かと言えば,旧古川市時代より「お米」が有名です。この地には,宮城県の農業試験場もあることから「ササニシキ」をはじめ「ひとめぼれ」,「ささ結び」と有名ブランド米が続出しています。

大崎市民病院本院は平成28年にDPC特定病院群(旧Ⅱ群)(大学病院本院に準じた診療密度と一定の機能を有する病院)になってから機能評価係数Ⅱ全国ランキングでは年ごとに33位,19位,28位,そして31年度は20位と極めて高い順位にランキングされています。この間,市町村立の病院では常に全国で1位か2位にランキングされており,もちろん日本医療機能評価機構認定病院でもあり,地域医療支援病院にもなっております。その割にあまり当院の名前は知られていないようですが,旧古川市立病院時代の平成11年6月には,日本で3例目の臓器移植法に基づく脳死下での臓器提供を行いその名を全国区にしたのですが,今では遠い昔の話となっています。

昨年10月愛媛県の宇和島市病院事業と姉妹協定を締結しました。宇和島市とは伊達政宗繋がりです。同市はミカンが有名ですが,実は日本の真珠養殖第1位は愛媛県です。そして,その主な生産地が宇和島市など宇和海沿岸地域で,実にその生産量は日本全体の約40%弱を占め,この10年,第1位をキープしています。その他タイやマグロをはじめ多くの魚の養殖が盛んな地域です。

残念ながら大崎市には海はありませんが,私たちは地震災害を幾度となく経験しています。今後30年以内に50%の確率で発生が予想されている南海地震に備えて,少しでも宇和島市の方々に役立つよう,我々の経験をWEB会議や人的交流を通じて伝えることを始めています。

新しい時代は少子高齢化が顕在化する激動の時代となりますが,大崎市民病院は地域を守る病院として役割を果たしていきたいと思います。幸いなことに多くの研修医が集まってきてくれていますので,これからも「宮城県北にそんな良い病院があったのか」と評価されるよう,職員一同で日常診療に笑顔と真心を込めていきたいと思います。