大崎市民病院Osaki Citizen Hospital

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確実な診断力と心に寄り添う医師に│伊藤 貞利│本院診療部初期臨床研修医

幅広い経験でスキルを磨ける

大崎市民病院への入職を決めた大きなポイントは,地域の中核病院であることです。当院は一次救急,二次救急,三次救急と幅広く患者さんの受け入れを行っており,医師は軽傷から重症まで診断をすることが求められます。私は関東で大学を卒業しましたが,一次から三次まで対応している病院はあまりなく,さまざまな症例を経験する機会がある当院に魅力を感じました。
多様な科があり,すべての科をローテートできることも研修医として貴重な経験ができていると思います。内科系で20,外科系で22の科がありますが,私は多くの科を経験させてもらいました。研修終了後の診療科を広い視野で選択するためにも,総合的な診断能力を身につけるという意味でも,充実した研修期間を過ごせています。

成長意欲に応えてもらえる環境

私が研修医として大切にしていることは,我流にならないということです。当院では,研修医も多くの患者さんを診療させてもらえます。一方で指導医の割合が多いため,常に相談することができる環境が整っています。自分で考え,それに対してしっかりと指導をしてもらえるという過程で多くの学びを得ることができます。夜間の病棟当番で連絡のとれる上級医が必ずいるなど,手厚い指導体制があることは心強い環境ですね。
当院は医師・研修医の数が多いため,比較的余裕のある勤務が可能だと思います。しかしそのため,自らが能動的に動かなければ経験を積むチャンスが他の人に渡ってしまうという面があるかもしれません。逆に,学びたいことを周囲に働きかければ,本当にたくさんの機会を与えてもらえます。自主性のある人とない人では,経験値で大きな差が開くかもしれませんね。積極性を持っていれば,無限の可能性が広がっている病院だと思います。

研鑽を重ね、心に寄り添う医師に

「先生早く戻ってきてくださいね。先生に診ていただきたいんです」 これはローテートで科を変わる際に、患者さんから言われた言葉です。この言葉を思い出すたびに仕事の責任の重さを感じ、日々の学びに力が入ります。初期研修修了後の専攻科はまだ決めていませんが、技術に加え、患者さんの気持ちもケアできる医師になりたいです。患者さんはいろいろな不安を抱えていると感じています。気持ちをしっかりとヒアリングし、それに対してできるだけ早く対応すること。確実な診断とともに実現したい医師像です。

ある日の伊藤さん

8:00 出勤 カルテチェック後、カンファレンスへ。患者さんの状態や治療方針など情報共有をします。
9:00 プレ回診 研修医のみの回診。担当する患者さんの状態を自分の目や耳で確認します。
10:30 朝回診 先輩医師たちと回診へ。プレ回診で疑問に感じたことなどはすぐに相談・解消します。
13:00 病棟勤務 腰椎穿刺などの検査や紹介状作成などを行います。
19:00 退勤 夕方の回診、夜勤スタッフに指示出しをした後はデスクで学習をして帰宅します。