大崎市民病院Osaki Citizen Hospital

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安心を与えられる温かな助産師に│三須 愛子│看護部本院看護部産婦人科病棟助産師

母乳育児を積極的に支援

当院の助産師は現在20人。年間600人ほどの赤ちゃんをケアしています。助産師の仕事は,分娩の立ち会いや管理入院している妊婦さまのケア,外来での保健指導など,お産と産前産後に関わること全般です。業務は多岐に渡るので,覚えることや学ぶ必要があることがたくさんありますね。当院では,日本母乳の会が認定しているBaby Friendly Hospital(BFH)「赤ちゃんにやさしい病院」を目指し,母乳育児に力を入れています。母乳ケアのエキスパートであるラクテーションコンサルタントの助産師もいるので,指導やアドバイスを受けながらお母さまの母乳育児をサポートしています。

温かなコミュニケーションを心掛けて

妊婦さまと赤ちゃんの安全はもちろん最優先ですが,普段の接遇や話し方も工夫しています。出産や育児に不安を抱えている妊婦さまを,私の対応で少しでも安心させてあげたいと思うんです。当院には,高齢出産やリスクを持った妊婦さまが多く集まります。そういった方の訴えは,より注意深く聞こうと心掛けています。寄り添って話を聞き,不安に思っていることを解消してあげたい。社会的にケアが必要な人は地域の保健師などに橋渡しすることもあります。妊婦さまだけでなく,誰に対しても温かく接することができるようになりたいですね。病棟の雰囲気がぎすぎすしないよう,スタッフ間のコミュニケーションも大事にしています。妊婦さまやお母さまから,三須さんのおかげで自信が持てました,楽しんで育児できそうです,と言ってもらえると,助産師をやっていて良かったな,と思います。

マタニティヨガの資格が今の目標

今後は,マタニティヨガの資格を取得したいですね。ヨガなどの運動を通して,楽しい妊婦生活が送れるようサポートしたいと思っています。資格の取得にかかる費用は,病院が補助してくれるんですよ。勤務環境は本当に恵まれていると思います。総合病院なので,小児科の医師に依頼すれば赤ちゃんの病気について学ぶことができますし,スタッフ同士の風通しもいいので,分からないことはなんでも質問できます。結婚して子育てしている先輩もいるが,働きやすそうですね。病児休暇や時短勤務などを利用して,フレキシブルにニーズに合わせて働けるようです。先輩方は,どの人も見習いたい,すてきな方ばかり。幅広い知識を持つ,優しい助産師になれたらいいなと思っています。

ある日の三須さん

8:30 出勤 夜勤のスタッフからの申し送り後,カンファレンスを実施。病棟リーダーの日は,回診にも回ります。
8:45 赤ちゃんや妊婦さまのケア 午前中は,新生児の沐浴や体重測定,母乳ケアなど。お産係の日は,入院している妊婦さまのケアも行います。
13:00 母乳カンファレンス 一人一人の母乳の状態を助産師全体で把握。赤ちゃんの状態を見ながら,ケアの方針を決めていきます。
15:00 赤ちゃんや妊婦さまのケア 午後もさまざまなケアが続きます。状態をこまめに確認し,具合が悪い赤ちゃんには小児科と連携して対応します。
17:15 退勤 夜勤のスタッフに申し送りを済ませて退勤。勤務は2交替制。夜勤は17:00からのスタートです。