大崎市民病院Osaki Citizen Hospital

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輸血管理科

概要

 

輸血は,毎年のべ600万人の献血により,年間100万人以上の患者の治療に役立っています。その一方で,輸血後のB型・C型肝炎や,血液製剤によるHIV感染などの副作用のために苦しむ方も存在します。
当院の年度ごとの血液製剤使用量は,宮城県内で常に上位に位置し,令和4年度使用量は,赤血球製剤(自己血含む)4,065本,血漿製剤1,209本,血小板製剤1,640本,アルブミン製剤1,645本でした。
これらのことから,安全な輸血療法の確立のために,平成15年7月に施行された「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」,「改正薬事法」を遵守すべく,院内の組織改革を実行し,平成16年1月輸血管理科を新設しました。
さらに,平成17年9月に改訂された厚生労働省の「輸血療法の実施に関する指針」「血液製剤の使用指針」に沿って,患者への安全で有効な輸血療法と善意の献血からなる血液製剤適正使用の推進のため,輸血業務に努めています。
その結果,施設における輸血医療の質に対するホスピタルフィーとして平成18年4月から設置され,平成22年4月に改訂された輸血管理料Ⅰ,適正使用加算の施設基準も,病院全体の協力により満たすことができています。
当院では,輸血責任医師として輸血管理科長が任命されており,かつ医師,看護師,薬剤師,臨床検査技師,事務員からなる輸血療法委員会が設置され,輸血管理体制が整備されています。

業務内容

 

輸血事故防止対策

 

輸血管理システム,電子カルテを導入し,輸血時は患者,血液製剤,実施者の3点を認証してから輸血をするシステムを使用し,輸血事故を防止しています。

 

輸血使用管理簿の保管管理

 

血液製剤を使用した患者のリストを20年間保管しています。

 

輸血後感染対策,輸血前検体保管管理

 

輸血した患者へは,輸血後感染症検査のお知らせをお渡しするように努めています。また,輸血前の検体を専用の冷凍庫へ2年間保管して,万が一輸血後感染症が発症した場合,精査対応できるようにしています。

 

アルブミン製剤の適正使用

 

アルブミン製剤の一元管理を実施し,適正使用に努めています。

 

輸血情報のフィードバック

 

医師に必要な輸血情報,例えば,輸血後感染症検査実施時期や鉄過剰症対応のための赤血球総輸血量をフィードバックしています。

 

血液製剤の管理

 

血液製剤の温度管理を実施しています。自己血は専用保冷庫を準備し管理しています。まれな血液型や,不規則性抗体,HLA抗体などを持っている患者には,宮城県赤十字血液センターと連絡をとりあい安全な血液製剤が輸血できるように努めています。

 

その他

 

日本輸血学会での演題発表や,輸血関連の各種研修会、講演会に積極的に出席して,最新の輸血情報を収集しています。