大学は関西でしたので，初期臨床研修は地元である宮城にと思っていました。大崎市民病院は，症例の豊富な地域の中核病院で，県北の地域医療を担っています。多くの症例を経験でき，さまざまな知識を身につけられると思い当院を選択しました。
実際に研修してみて，教育の面がとても充実していると感じています。指導医の先生方には，とても細かく指導いただき，自分の意見を言いやすい場をつくってくださいます。能動的に考えて行動できるということは，とてもメリットだと思っています。
さまざまな医師に指導いただけ，多くの症例を臨床できる環境なので，それぞれのやり方を吸収し，自分の手技を磨いていけたらと思っています。

大崎市民病院の研修医は35名います。研修医の数が多いので，他の科ではどういった臨床を行っているのかなど，情報共有がよくできていると思います。みんな仲がいいというか，同じ志を持つ同志なので，熱く議論し合うことが多いですね。「この前こんな症例があって，どう思う？」「いや，これはこうなのでは」などと，長い時間話をするほどです。お互い刺激し合ういい関係ですね。自分は2年目ですが，1年目の研修医の相談に乗ったり，先輩医師には気軽に相談できたり，いい人間関係が築けています。
いい人間関係を築けているのは，病院自体に各科の垣根がないことが起因していると思います。ひとつの症例に対して，担当の科だけではなくさまざまな科と情報共有され，多方面から意見がなされています。これはとても素晴らしいと感じています。

最新の設備が整っているので，細やかな地域のニーズに対応でき，さらに東北大学病院の連携施設としてさまざまな協力体制が整っていることも，この病院の素晴らしいところだと思います。最新の医療技術や知識を学ぶことができますし，90名近くの指導医もいるので，病院全体で支援していただいていると感じています。
大崎市民病院では，当直や普段の臨床を通して，多種多様な症例と向き合うことで，臨床医として確実に前進できるプログラムが組まれています。臨床研修場所として，とてもいい環境で働いています。