大崎市民病院Osaki Citizen Hospital

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最先端の医療現場で安全・安心な薬物療法を適切に提供│佐藤 渉│主任薬剤師

話や相談がしやすい環境を意識

私は学生時代に病院で実習をした際に,病院薬剤師の知識の豊富さと医師や看護師など多くの職種の方々と連携・情報共有をしながら,患者さんが抱える問題点を一緒に解決していく姿に感銘を受けました。就職活動をしていく中で,当院であれば自分の理想とする仕事が出来ると思い,入職を決意しました。
現在は,腫瘍内科の病棟担当薬剤師として業務を行っており,がんの薬物治療を受けられる患者さんとの関りが多いです。治療開始時には,電子カルテ上で検査値や薬剤の投与量の確認を行い,患者さんには,治療スケジュールや薬剤の副作用,日常生活で注意すべき点などの説明を行っています。また,継続治療のために入院される患者さんには,副作用の出現状況などを確認し,必要に応じて医師へ処方薬の追加や対応の提案なども行います。
患者さんとのコミュニケーションを密にして,近い距離感を保てるよう意識して業務を行っています。限られた診察時間で,医師に遠慮して言えなかった相談などを薬剤指導時に聞き取り、それに対応して良い結果が得られたときは,とてもやりがいを感じます。

熱意のある薬剤師に囲まれて

当院の薬剤師は26名です。20~30代の若いスタッフが多く,活気に満ち溢れています。さらに地元の出身者以外に,私を含め,他県の出身者も複数名在籍しています。学会発表や認定資格の取得・更新を目指して日々努力しているスタッフも多く、個々のモチベーションが高いと感じています。
業務上で何か問題点や疑問点があれば,スタッフ同士はもちろん,医師や看護師,他のメディカルスタッフなど多職種の方々とも気兼ねなく何でも相談や意見を交換しあうことができる環境です。また,薬剤部では勉強会や学会・研修会への参加報告会などが頻繁に開催され,知識や情報を共有することで,スタッフ全員のスキルアップを図っています。医療チームの一員として連携しあえる環境は素晴らしいですし,とても働きやすい環境だと感じています。

成長し続けられる環境

当院は,宮城県北の拠点病院であり,県内でも高度な治療を実施しているため,最先端の医療現場で活躍でき,多くの症例を経験することで自身が成長し続けることが可能な環境です。
私はがんの薬物治療を行う患者さんに,薬物指導を行う上で,安全に安心して治療を継続していただきたいと思っています。そのため,より専門的な知識を取得し,的確な情報の提供と,副作用の出現状況の確認などのフォローアップをしていきたいと思い「がん薬物療法認定薬剤師」の資格を取得しました。
取得するためには,多くの費用と院外の研修施設で3か月の研修が必要です。研修以外にも,認定試験や介入症例の報告もありますが,当院には「高度資格取得者助成制度」があり,病院からも費用や勤務などの全面的なバックアップを受け,無事取得できました。
薬を扱うことは,一歩間違うと命にかかわるため,緊張感と集中力が必要とされる責任のある仕事ですが,患者さんの笑顔が見られたときはうれしいですし,より成長して一層業務を頑張ろうという気持ちになれます。

ある日の佐藤さん

8:30 〜 勤務開始
9:00 ~ 12:00 調剤・薬剤管理指導業務 調剤業務と退院される患者さんへの服薬指導、入院された患者さんとの面談を行います。
13:00 ~ 薬剤管理指導業務 入院された患者さんが使用する薬剤に関する説明や治療スケジュールなどについて説明を行います。
17:15 ~ 退勤 翌日の準備をして退勤。業務終了後に自己研鑽(けんさん)のために勉強会や研修会に参加することもあります。