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臨床検査技術部

大崎市民病院診療部臨床検査科のご紹介

臨床検査は、病気の原因を調べたり、治療の効果をみるために行われます。臨床検査は大きく2種類に分類され、 一つは身体の働きを調べるため直接患者様を対象として行う生理機能検査です。もう一つは患者様から採取した血液や尿などを調べる検査で、検体検査といいます。いずれも大変多くの種類の検査がありますが、疾患や目的に応じていくつかの検査を組み合わせて行われます。当病院の検査室は現在24名のスタッフが精度の高い検査を目指しかつ迅速に患者様のニーズに対応しています。

各部門の紹介

生理検査部門

生理検査は直接患者さまを対象にして行う臨床検査です。当院では9名の臨床検査技師が生理機能検査を担当しています。

心電図検査

心電図検査2心電図検査1心臓の活動により生じる電気的変動を記録するもので、不整脈や虚血性心疾患など、心臓に異常がないか調べる検査です。通常の安静時心電図検査の他に、運動をして心臓への負担がないかどうかを調べる負荷心電図検査、24時間の心電図をメモリーに記録し、不整脈や虚血性変化などがないかどうかを調べる検査がホルター心電図です。また、24時間の血圧測定を行うホルター血圧検査も行っています。

肺機能検査

肺機能検査肺機能検査は、肺の大きさ、換気能力、気道の異常、肺拡散能力などの呼吸機能をみる検査です。基本検査として肺活量と努力性肺活量検査があり、肺活量検査は肺が一度に取り込める空気の量を測定し、努力性肺活量は息をいっぱい吸い込んだ後に、力一杯息を吐き出すその勢いを測定します。

超音波検査

超音波検査超音波検査とは、超音波を利用して、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓や子宮・卵巣・前立腺・膀胱などの内臓、また、乳腺や甲状腺、さらに心臓の動きなどに異常がないかどうかを調べる検査です。患者さんはベッドに仰向けに寝ていただき、ゼリーを塗って、超音波の出るプローブと呼ばれるものを当てるだけで痛みを感じることはありません。腹部超音波検査は空腹時に行い、泌尿器超音波検査は膀胱に尿が十分たまってからの検査になります。 心臓超音波検査は心臓の機能検査としては必須の検査で心不全や弁膜症、心筋症、虚血性心疾患などの診断や治療効果判定に用いられています。

脳波検査

脳波検査脳波検査は、脳から生ずる電位変動を頭皮上の電極から記録するものです。てんかん、脳腫瘍、脳損傷、脳血管障害などの診断に際して、きわめて重要な検査です。頭皮上に電極を装着して、ベッドに横になってもらい、軽く眼を閉じて力を抜き、楽にしていただくだけです。検査は起きているところと睡眠中の脳波を記録するため睡眠不足で来ていただくとスムーズに行えます。起きている状態で眼の開閉や光の点滅を受けたり、深呼吸をします。

脈波伝播速度・ABI

脈波伝播速度・ABI脈波伝播速度血液が心臓から拍出された際生じる拍動が抹消の動脈に伝わる速さを測定し、動脈硬化の指標になります。ABIは上腕と足の血圧の比を測定し閉塞性動脈硬化症の診断に用います。

検体検査部門

検体とは、患者様の血液・尿などのことです。検査室では、血液や尿を分析して、診断・治療に役立つデータを報告しています。また、一般的な血液学・生化学・免疫血清学項目は急患にも対応できるように、24時間体制で行っています。

1. 一般(尿・便)検査

一般検査尿は血液が腎臓でろ過された老廃物として出たものです。尿中の成分(糖、蛋白、潜血など)や細胞(赤血球、白血球など)を調べることで、いろいろな病態の判断に利用されます。特に、糖尿、腎機能、尿路の状態などがわかります。また便検査の潜血反応では大腸ガンの早期発見に役立ちます。他に寄生虫の検査や、胸水、腹水などの検査も行っています。

2.血液検査

血液検査血液中の細胞(白血球・赤血球・血小板など)の数や形態の検査を行います。赤血球数が出血や生成不良などで減少すると貧血となります。白血球数は風邪やウイルス感染、炎症反応などで値が変動します。血小板数が少なすぎると、出血傾向がみられます。また、顕微鏡を用いての形態観察では、白血病などの血液疾患の発見につながります。凝固・線溶検査では出血や止血機構の異常があるかを検査します。

3.生化学検査

生化学検査血液中から液性成分(血清)を分離して、酵素、蛋白質、脂質、無機質、糖質などの生化学的成分を測定することにより、肝臓や腎臓など主な臓器の機能異常が推測できます。
自動分析装置の発達で、多くの項目をより早く測定できるようになりました。

4.免疫血清検査

免疫血清検査体内に細菌やウイルスが入ると、抗体が産生され、体を守ろうと働きます。血液中に感染によって生じた抗体があるかどうかを調べ、病気を診断する検査です。また、腫瘍マーカー、ホルモンなどの検査も行っています。

5.輸血管理

輸血管理安全な輸血に必要な検査と、血液製剤の管理・供給が主な業務です。人の赤血球膜には400種余りの血液型抗原があり、妊娠や輸血でこれに対する抗体を作ることがあります。ABO式、Rh式をはじめとした、数多くの血液型に対する抗体の有無を調べる不規則性抗体スクリーニングや、輸血前に患者様と供血者の血液が適合するかどうかを調べる交差適合試験など、輸血全般の検査を行っています。

6.病理検査

(病理検査ってなに?)

みなさんは病院で様々な検査を受けられることと思います。その中で例えば内視鏡検査で胃の組織を採取し、それがポリープであるのか癌であるのか診断したり、乳房のしこりに針を刺し細胞を採取して悪性の細胞がないかを調べることがあります。人体は細胞からできており、それらが集まり組織を形成し、組織が集まり胃などの臓器になっています。その細胞または組織レベルで病気を診断するのが病理検査です。病理診断は主に、採取された組織を3μm程度にスライスしガラスの上に貼り付け染色したガラス標本=プレパラートと呼ばれるものを顕微鏡で診ることにより診断されます。がんその他の腫瘍、炎症性疾患などは多くの場合、病理検査による病理組織診断が最終診断となり治療が開始されます。治療が開始された後も、手術によって腫瘍が取りきれているのか、再発はしていないか、また抗がん剤が効いているのか調べるためにも行われます。組織を顕微鏡で見るためのガラス標本は検査技師が作製し、診断は専門のトレーニングを受けた病理医が担当します。

(病理検査の種類)
病理検査には大きく分けて次のような種類があります。

1) 病理組織検査
患者さんから内視鏡などにより採取した組織からガラス標本を作製し、病理組織診断を行います。また、手術で摘出された胃、腸、乳腺などの臓器もどんな腫瘍か、それは取りきれているのか、リンパ節転移はないかなどを詳しく検査します。
2)術中迅速診断
手術前の内視鏡検査や病変から針で採取した細胞による検査だけでは診断がつかない場合があります。この場合、特殊な方法を用いて手術中に組織診断を行います。通常早くて2~3日かかる病理組織診断をこの方法では30分ほどで行うことができ、手術中に良性か悪性かを判断することができます。またこの方法により切除部位や範囲を決定することができ、腫瘍の取り残しなどを防ぐこともできます。当院では病理医不在の場合であっても、光ファイバーで東北大学病理部と回線をつないでおり、顕微鏡画像を送ることにより常時術中迅速診断が行える体制(遠隔病理組織診断システム=テレパソロジー)を整えております。
3)細胞診検査
組織(固形)の形を成さない液状の検体はそのままガラスに塗抹され、細胞検査士と、病理医または細胞診指導医によって悪性細胞の有無が診断されます。肺がん検診の喀痰や、子宮がん検診の分泌物、胸水・腹水、乳房・甲状腺から針でとられた検体などは細胞診の検査です。
4)病理解剖
病気を治そうという努力にもかかわらず亡くなられた患者さんの死因を明らかにし、また適切な治療が行われていたかを確認する上でも重要な業務です。病理解剖後も病理ー臨床討論会(CPC)などにより今後の医学の発展につなげていきます。
7.細菌検査

臨床検査技師3名で微生物検査を実施しています。全国44の認定臨床微生物検査技師研修施設の1つであり(認定臨床微生物検査技師1名)、北海道・東北唯一の研修施設であります。地域に貢献する医療を提供するため、日々努力しています。
このページではあまり細菌(バイ菌)検査を知らない方にも少しでもこの仕事を知ってもらえるように簡単な紹介をしていきたいと思います。

Q、 何を検査しているの・・・?
A、 尿・便・血液・痰・膿、様々な物についてどんなバイ菌がいるか、病気を起こしている原因菌は何かを調べます。
Q、 検査の方法は・・・?
A、 培地と呼ばれる寒天に検体をのばし37度の条件で一日おきます。検体にバイ菌がいるとコロニー(菌塊)という目に見える状態となります。その後何の細菌か(培養・同定検査)、何のお薬(抗生剤)が効くか(薬剤感受性検査)を調べ ます。
Q、 どんなバイ菌がいるのですか・・・?
A、 細菌といっても何千種といますが、よく耳にするものを例に挙げましょう。
院内感染に関するニュースでとりあげられる、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)、セラチア菌や数年前に世間を騒がせた病原性大腸菌O-157などがあります。
また近頃高齢者、若年層に増加している結核も検査しています。結核はけっして昔の病気ではありません。
Q、 インフルエンザの検査はしていますか?
A、 簡易検査として検査しております。

少し見にくいですが、培地に生えた細菌の写真を載せました。37℃で1日おくとこんなかんじになります。丸いのがコロニーです。

(1)黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌1黄色ブドウ球菌2

(2)大腸菌

大腸菌大腸菌2

(3)結核菌(発育が遅いため2ヶ月間培養)

結核菌結核菌2

作業は安全キャビネット

安全キャビネット

培地があります

培地

 

 

 
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