大崎市民病院Osaki Citizen Hospital

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高い専門性と最新技術で成長できる環境

中学生の時,陸上部の練習で膝を痛めてしまい,病院でMRIを撮影しました。当時は放射線技師という仕事を全く知りませんでしたが、高校生になって進路を考えた際にMRIのことを思い出し,体の中の見えない部分が画像として出てくることが改めてすごいと,興味を持ったのがきっかけで放射線技師を目指しました。
当院に入職した理由は,県北地域の基幹病院で,多様な症例に接する機会が多く,最新の設備やさまざまなモダリティがあるため,自分のスキルアップに繋がると思ったからです。また,就職活動で当院を見学した際に,とても親切に対応していただいて,スタッフ同士の雰囲気が良かったことが決め手になりました。
放射線技師の仕事は1人で完結することではなく,医師や看護師など,多職種間で情報共有するなどの密な連携が必要です。当院はスタッフ同士のコミュニケーションが取りやすく,チームで一丸となって同じ目標に向かっていけるのも魅力のひとつです。

不安を和らげる対応を

現在は,CTやレントゲン,マンモグラフィなどの診療放射線業務を担当しています。夜間や休日には,緊急のカテーテル検査に対応することもあります。1日の検査数が多いため,流れ作業にならないように,患者さん一人ひとりに誠実に対応することを心がけています。検査を受ける患者さんは,不安や恐怖心を抱えています。声がけの仕方や丁寧な対応で,少しでも気持ちを和らげることができたらと思っています。また,検査中に患者さんが急に具合が悪くなってしまった時を想定し,看護師と急変時のシミュレーションを定期的に行っています。
今でも印象に残っているのは,患者さんが私の両手を握って「ありがとうございました」と言ってくださったことです。乳がん検診で再検査が必要と診断された患者さんが,とても緊張されていたため,会話の仕方を工夫し,柔らかな対応を心がけました。患者さんから直接お礼を言われることはあまりないため,うれしかったです。

専門知識を深め精度の高い検査を提供

放射線技師は撮影だけではなく,画像処理スキルも必要です。断面画像を3D画像にした際,例えば血管を見やすく加工し,より詳細な血管病変を可視化することで,治療部位の特定や治療後の評価など,医師の知りたい内容を的確に画像で表します。診療に役立つ画像を出せた時はやりがいを感じます。
現在,検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の資格を持っていますが,今後はX線CT認定技師の資格取得を目指しています。より精度の高いCTの検査スキルや,必要のない被曝ばくを抑えて安全な検査を行える能力を高めたいと考えています。また,まだ扱ったことのないモダリティがあり,特にMRI検査に携わりたいと上司に希望しています。今後も自分のできることを増やして,地域医療に貢献していきたいと思っています。

8:20 出勤 ユニフォームに着替えてCT室へ行きます。
8:30 CT検査 撮影、画像チェック、画像送信、3D作成、などをします。
12:00 昼食 スタッフルームでお昼ご飯を食べます。
13:00 CT検査 午前と同様に撮影を行います。仕事が落ち着いたら翌日の検査内容を確認したり、造影剤や物品の補充をします。
17:15 業務終了 スタッフルームで着替えて退勤します。